バックナンバー 2022年7月
2022.07.19
すっかり梅雨が戻ってきたような、雨の続く今日この頃です。6月中に梅雨が明けた宣言は、ちょっと早まったのか。ときどき晴れて暑くなるときもありますが、全体的にじめじめむしむしとした日々でしょうか。まだしばらくは、晴れたり雨降ったり曇ったりの、はっきりしない(でも蒸し暑い)日が続くようです。そんな中、少しずつ期末の試験が行われています。気がつくと、前期も終わりに塚付いている、ということで、夏休み目前に突入しているのにちょっと吃驚。何もしていないのに時間ばかり過ぎる感じで、いやあ早いなあ。
- 安倍下首相の暗殺の件、どうやら、統一教会に恨み骨髄の容疑者が、その反社会的な組織の広告棟としてべったりだった安倍を標的として復讐を果たした、ということらしく。自分の利益のためならば反社会組織を利用して広告棟にまでなって、挙げ句の果てに恨まれて殺されてしまったような人物を、国葬にしようなんて話が進んでいるようだ。なんだそりゃ。どれだけおかしなことが強行されようとしているのか、いろんなことが想像を超えて、悪い方向へ悪い方向へと動いているような現状に、とにかく憂鬱。
- そういえば今週末にはまた、オープンキャンパスが控えています。来場者は果たしてどれだけ増えるかなあ。。かなり大事な回です。
2022.07.09
一日経ってみると、案の定、弔い合戦だの敵討ちだの個人の悲願の達成だの、言い出している輩が増えている感あり。犯人の動機は政治的なものではなく、宗教絡みのもので、政治テロとは別物らしい。なので、安倍に対する批判がテロを招いた、という批判は的外れ。断片的な報道によると、「特定の団体」に母親がのめり込んで多額の献金をして過程がめちゃめちゃになったことを恨んで、「特定の団体」と近しい安倍が標的になった、というような情報。「特定の団体」という報道が気持ち悪いけど、どうやら統一教会だろうとのこと。何だろう、イメージダウンに繋がりかねない情報は、報道しないことにしているのか。
- テレビもどうも気持ちの悪いことになっているらしい。NHKではアナウンサーが喪服だったというし、民放もCM自粛とか(本当?)?礼賛一色?正直、礼賛に値するようなことを、ほんのわずかだけでも、何か一つでもやっていた、だろうか?ちょっと当面テレビをつける気がしないかも。
- 明日は参議院選挙。大学ではオープンキャンパス。変わらぬ日常を。
2022.07.08
衝撃のニュースが飛び込んできた。本日7月8日、元総理大臣の安倍晋三が演説中に殺された、という。学内で何かざわざわしている学生たちがいて、誰かが撃たれて重体らしい、心肺停止?というような声が聞こえてきた。どこか外国の話か?ほんの一瞬、まさか撃たれたのは山本太郎か?という思いが頭をよぎる。というのも、たまたま昨日、山本太郎が遊説中に、「殺される覚悟はありますか?」という大学生からの質問に答えている動画を目にしていたからだ。授業が終わってネットを見ると、いや撃たれたのは安倍晋三で、重体、心肺停止、との情報が溢れている。次の授業が終わって見ると、どうやら死亡した、との情報。現代の日本でこんなことが起こるのか、という驚きとともに、弔意を捧げたい。
- 安倍晋三は確かに、強欲で無能で嘘つきで無責任で小心な政治家であったし、間違いなく戦後最低最悪の総理大臣であったが、このようにして殺されるべきではなかった。私利私欲と保身のために民主的な社会のありようを破壊したことに対して、議員を剥奪され、司法で裁かれ、刑務所に収監されるべき人物である。政治家が悪事を働けばこのようにきちんと裁かれる、という事実をもって周知されることで、日本の民主主義が少し取り戻されるための方法の一つだったのではないか、と考える。しかし、遊説中に凶弾に倒れる、というある意味劇的な退場のしかたをしたことで、その数少ない可能性の機会が失われたことになる。亡くなってしまえば、これまでの悪事が雲散霧消し、それどころが志半ばで倒れた殉教者のような扱いにすらなりかねないと恐れている。
- この後の展開を考えると、きわめて憂鬱な気分にならざるを得ない。明後日参議院選挙、というタイミングである。この事態はおそらく与党を利することはあっても、野党を利する要因には何一つならないだろう。与党議員や候補者の不祥事も、失言暴言も、あっという間に消し飛んでしまうだろう。与党は弔い合戦として、野党の批判を封じることができるだろう。おそらく数日のニュースもワイドショーも、選挙の話題など消し飛んで、安倍晋三の功績とやらがひたすら喧伝され礼賛が垂れ流され、多くの人々の同情票を集めることになるだろう。安倍の死を、何の躊躇もなく、利用するだけ利用しようとすることは想像に難くない。
- 与党が大勝してしまえば、ここぞとばかりに改憲論議に拍車がかかるだろう。何といっても故人の悲願であり、これを達成することがわれわれの使命である、というような動きが高まるのではないか。この期に乗じて危険極まる緊急事態条項も組み込まれるだろう。そして、それを批判しようとすると、そうした政治家に対する批判こそがテロリストを後押ししたのではないか、というような論調で、政権批判は抑圧?弾圧される可能性がある。そのための侮辱罪の厳罰化もすでに済ませてある。
- さらに社会の雰囲気が殺伐としたものに変わる可能性がある。安倍をテロリストに殺させた原因は誰だ。あいつらが原因ではないか。批判していた奴らこそが、テロリストを後押しした奴らだ。誹謗中傷、差別的で攻撃的な言説が飛び交うようになる可能性があるだろうし、特定の対象に対するヘイトクライム、嫌がらせなどが頻発するかもしれない。テロを防ぐためと称して、政権に不満をもつ人々を、何だかんだと罪状を見つけて警察がしょっ引くことも増えていく可能性がある。共謀罪も秘密保護法も、こんなときはおそらく「有効に」活用されうる。坂を転がるように好戦的で弾圧的、全体主義的な社会の雰囲気に染まってしまうかもしれない。
- そのような動きが活性化してしまうとすると、安倍晋三は存命中は大したことができなかったが、自ら殺されることによって、目指したかった社会に向かうことになるのかもしれない。とすると、かなり皮肉な成り行きでもある。参議院選挙の結果が、その最初の一歩となるかもしれず、結果のまだ出ぬ今から、かなり憂鬱さに加速をつけている。
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