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間主観性の人間科学
 ?他者?行為?者?環境の言説構築にむけて?

間主観性の人間科学

出版社:言叢社

出版年:1999年7月

著者:川野健治?圓岡偉男?余語琢磨?太田俊二?木戸功?橘弘志?原知章?三嶋博之

本書は、心理学?社会学?文化人類学?環境生態学?建築学などの諸領域に基盤を置きながらも脱領域的な志向をもつ研究者が、どきに主観?私にとっての<世界>?、または客観?あらゆる人にとっての<世界>?をめぐる諸々のダイナミズムを示すなかで、伝統的なパラダイムが転換期にさしかかった現代に生きる人間を、どのように定立させるかという課題に望んだ者である。誤解をおそれずにいえば、それは主観性を前提として客観的<世界>を再構築しようとする「間主観性」という問題系に対する共通意識のあらわれであり、主体を特権化することなく脱中心化し、主体を成立させているさまざまな<世界>との関係性を探るアプローチである。(「はじめに」より抜粋)

目次

  1. 自然の中の人間
  2. 心理学の生態学的根拠 ココロの期限としての知覚?行為循環
  3. 人工的環境への適応 高齢者居住施設にみる人間?環境システムの形成過程
  4. 「もの」をめぐる文化的行為 意味の器としてのやきもの
  5. 「文化」の再想像 「全体としての文化」から「メディアに媒介された文化」へ
  6. 私の家族?他者の家族?家族というもの
  7. 介護における行為の協調関係について 食事介助場面の検討
  8. 他者と社会システム
  9. 討論

2003-2005, Space Design Laboratory, JISSEN Univ.