越後湯沢にゼミ合宿 ~塩沢つむぎ記念館を見学して~
3月1日-2日で越後湯沢にゼミ合宿へ行きました。
麻織物は、「東の越後、西の宮古(沖縄)」と言われる代表的な上布があり、関東の近場で、越後上布を勉強できるところを選び、ゼミ合宿に行ってきました。
見学した塩沢つむぎ記念館では、越後上布の原料となるカラムシ(苧)の苧引きや手掻きの苧裂きを実際に実演してくれ、越後上布から誕生した小千谷縮についても解説してもらいました。
さらに、取り出した繊維を爪でより合わせて繋ぐ苧績(おう)み、糸を先染めするための括りの実演も見学でき、昔ながらのやり方で糸をつくるという工程は、想像を絶するもので、特に、苧績(おう)みという糸をつなぐ作業は、1反の着物を作るための括る作業に、約8カ月かかるということで、大変な時間が費やされていることを実感でき、越後上布が高額であることも理解できました。
見学したのが3月2日という桃の節句の時期だったこともあり、記念館の1Fフロアーには、江戸時代の絹織物の塩沢織を使った木目込み人形が飾られており、圧巻の情景でした。
実際に、高機を使って、機織りも体験したので、この木目込み人形がより身近に感じ、さらに、今回一緒に体験した12人の織物が、経糸の組合せが同じであっても、3種の横糸で柄を作っていくと、全く雰囲気の異なる布が完成することを、驚きとともに体感できました。
最後に、塩沢織を材料に、工芸体験として、帯留めやキーホルダー、ピアスなどを作成して、素敵なお土産になりました。
体験の様子はこちらの動画からもご覧いただけます▼
体験施設:塩沢つむぎ記念館|塩沢織物の伝統技術の体験型文化施設