文学部 美学美術史学科 助教
山本 樹(やまもと いつき)
YAMAMOTO Itsuki
専門分野?専攻 | 西洋美術史。イタリアのボローニャ派を中心とするバロック美術。 |
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個人ホームページ | https://researchmap.jp/itsukiya |
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最近の研究テーマ等
①博論のテーマは、16-17世紀ボローニャの画家一族カラッチの作品研究です。イタリア美術史において中心を成すトスカーナやローマの美術との違いという観点から、北イタリア美術の特質を理解し、浮かび上がらせることに取り組んでいます。
②カラッチが活動したボローニャは世界最古の大学都市とされ、そこで行われた人文諸科学の研究は画家たちの活動とも領域を接していました。この時代にはいわゆる近代的な意味でのアーティストとは異なり、画家であっても文学や幾何学、天文学といった学問にも通じている必要があったのです。そういった人々を研究する側として、最近は近世以降の科学史や博物史と美術の関わりなどにも関心を広げています。
主な担当授業と概要
基礎演習
2年生で受講する授業です。美学美術史学科で展開する専門分野の学習に向けて、「見る」「読む」「調べる」「書く」という、基本的スキルを身につけます。
博物館実習1b
博物館学芸員資格を取得するための必修授業のひとつです。4年次に履修する学外実習のために必要な心構えや作品の取り扱いなどを総合的に学びます。また随時、学外実習館に応募するための個別指導をおこなっています。
趣味?特技
趣味が多すぎて収集がつかないタイプです。映画を際限なく観ています。ラオール?ウォルシュから川島雄三まで任せてください。
受験生へのメッセージ
絵を見たとき「個人の感想は自由」とよく言われます。本当にそうでしょうか? 偉大な作品であるほど様々な要素を含み、それを読み解くには知識が必要です。それに対してどんな感想を持つかはその人の知識や経験の量に左右されます。つまり、残念ながらどんな感想も真の意味で「自由」ではないのです。本当に自由になる方法はまず知識を身につけることです。美学美術史学科でいろいろな美術作品に触れ、その方法を一緒に学びましょう。