株式会社矢野経済研究所と「Jミッション」を実施しました!
本学では、低学年向けキャリア支援を強化すべく、2019年度より企業や自治体との産学連携プログラム「Jミッション」を実施しています。
本取組は、大学1年生?2年生を対象に「良質な経験?学修の場」を提供することで、学びに対する意欲や自己肯定感の向上を目的とするものです。
学生だけで構成されたチームで、企業や自治体からのミッション(課題)に取り組み、最終的には企業担当者の前で発表を行います。
今回は、実践の卒業生も在籍している株式会社矢野経済研究所のご協力のもと、「日野市で作りたい『場』」について考えました。
実践女子大学×株式会社矢野経済研究所(2024年12月実施)

【ミッション】
日野市で作りたい「場」を考える
参加学生:生活科学部の学生 6名
実施日:12月5日、19日
矢野経済研究所は共同通信社のグループ会社で、市場調査などを主に事業内容とする企業です。
今回は、生活科学部の学生中心で実施する初めてのJミッションで、本学OGの田中里奈さん(2014年度生活科学部卒)を含む矢野経済研究所の若手社員による「新規事業プロジェクトチーム」4名の皆様にご協力いただきました。
第1回 レクチャーとアイデア出しのワーク

第1回目は、矢野経済研究所の方から今回のテーマの説明や企業紹介を行っていただいたうえで、アイデアを考えるため、ChatGPTをはじめとする生成AIの活用方法についても、レクチャーをいただきました。
生成AIを使ったことがある学生たちも、正確な情報を引き出すための質問方法などについても学び、実際に入力してみることで、より良い活用方法について学ぶことができました。
また、参加学生同士での自己紹介や自分にとって楽しい「場」を考える個人ワークやグループワークでの共有を通じて、第2回の発表に向けての準備とアイデアを出しをしていきました。
最後には、次回の発表に向けて、相手に伝わるプレゼンテーションについてのアドバイスもいただきました。
第2回 日野市への発表と社会人との座談会
多様な場所でつながる日野市の未来
日野×癒しプロジェクト
「日野市楽しい化クエスト」
第2回では学生それぞれが考えた内容を日野市の職員の方に発表しました。
ひとりで落ち着ける場、癒しの場、推し活もできる「日野市楽しい化クエスト」など???
学生それぞれが「自分だったらこういうものがあるといいな」という視点をもとに、日野市に作りたい「場」についてのアイデアを個性を活かして発表しました。
学生たちの発表に対して、日野市の職員の方と矢野経済研究所の方にフィードバックをいただきました。
個人個人に対して詳細なフィードバックをいただいたことで、学生からは「発表になれておらずあまり自信がなかったが、今回のフィードバックを通じて自身が持てた」という感想や「普段、こんなにたくさんの方からフィードバックをいただくことがないので、色々なコメントがいただけてうれしかった」などの感想が寄せられました。

発表終了後には、社会人との座談会として、日野市の職員の方、矢野経済研究所の方への質問タイムを設けました。
学生からは、働くってどういう感じですか? 学生時代に何をしていましたか? 大学生の内にやっておいた方がいいことはありますか? など色々な質問がありましたが、それぞれの質問に丁寧にご回答いただき、これからのキャリアを考えるきっかけにもなりました。
【参加した学生の声】

?日野市が行っている取り組みについて自分で調べることで学ぶことが出来た。地域のコミュニティについて考える機会になった。人数が少なかったのでフィードバックをたくさん頂けて、成長の機会になった!
?初めはChatGPTの使い方を学べるということに惹かれて参加したのでJミッションが何か分からず不安だったのですが、理想の場所を考えるのも楽しかったしパワーポイントのまとめ方や発表の仕方も非常に良い経験となり成長したと思う。一緒に参加している人、矢野経済研究所の皆さん、日野市役所の方、参加者全員が発表しやすい空間にしてくれていて緊張した発表も褒めていただけたので自信にも繋がった。自分の思いの丈をしっかり伝えることができたし、沢山吸収できることもあった。とにかくとても楽しかった。将来、地元就職も視野にいれているので、まちづくりについて考えることはとても良い機会となった。
?今まで新しいアイデアを考えるのが難しいと感じていたのですが、ChatGPTを活用しながら自由な発想でプレゼンを行ったことで発想力のヒントが得られました!今後の課外活動や食品企画などでも様々なツールを活用しながら柔軟な発想をしていきたいです。
株式会社矢野経済研究所 田中里奈さん(生活科学部2014年度卒業)
学生時代はJ-STAFFをはじめ、様々な学内の活動に積極的に参加。
卒業後は大手物流企業に勤務し、営業職としてのキャリアを積みながら大学院でMBAを取得。
現在は、矢野経済研究所の主任研究員として、物流分野の研究を行っている。

田中さんからのコメント
2回のワークを通じて、自分自身の価値観や想いをベースとしたアイデアを形にしていただきました。
ゼロからアイデアを生み出すという経験は、普段の授業でも中々ないことで、難易度も高かったと思います。
しかしながら最後に行われたプレゼンテーションでは、学生の皆さんならではの独自の視点で描かれたアイデアが発表され、市役所の方々からも感心の声が上がりました。
発表も堂々とした態度で、相手に分かりやすく伝えるプレゼンテーションができており、大変素晴らしかったです。
今後もぜひ、自信を持ってさまざまなことに挑戦していただければと思います。
本学では、低学年向け就職支援を更に充実させるべく、学生の意欲に応じた支援を今後も充実させていきます。