【生活心理専攻】心理実習に出陣
今月から公認心理師コース10名が心理実習(福祉施設)に出陣しました。どのような専門資格であれ実習は体力的も精神的にも大変ですが、一生懸命に取り組んでいる者ほど身につく力(ちから)は大きいものとなります。普段の座学の時間とは違い、対人支援の現場では緊張感や迅速さが求められますので、気を抜くことができません。そして、何より「自分に向き合う」機会となります。それは、実際の現場で自分ができること、できないこと、自分の得手不得手を知ることができるからです。実習生は、利用児者との関わり方や支援の仕方など専門的?技術的なことを学ぶのは勿論のこと、自分の特性を知ることで今の自分に足りないことや克服していくことを受け止め、次への目標が見えてきます。また、一般的にストレスがかかるとストレスから逃げようとする人、他人に八つ当たりする人、どうにか乗り越えようとする人、反応は様々です。実習というストレスに晒されたとき、自分がどのような反応(行動)をしやすいかを知る機会となります。
ところで、心理学を学びたいという学生さんに「心理学を学びたいと思った理由は?」と尋ねると、「人(他者)の心を知りたいから」と返答する学生さんが多くいます。そのために大切なことは何でしょうか? 本学科生活心理専攻の「まなび(カリキュラム)」の中には、そのような意味も込められています。
対人支援の専門職は「自身を理解する」ことがどれだけできるかにより、「他者を理解する」ことができるようになるのです。そのような「まなび」の意味が込められた実習を終えて、体験を自身の中に落とし込んだとき、一回り大きく成長した姿を見せてくれるようになると期待を抱いています。
実習事前指導の壮行会にて
(文責:塚原 拓馬)