<実践ZOOM>文学部国文学科にようこそ!
創立者?下田歌子先生の国文学における功績を基盤に発足した国文学科は、2019年、創設100周年を迎えました。伝統を大切に受け継ぐとともに、時代のニーズに合わせた新たな挑戦も積極的に展開する、学科の「いま」をご紹介します。
創始者の精神を引き継ぎ、日本の文学 ? 文化を学ぶ最良の環境を用意

下田先生が校長を務めていた1920(大正9)年、さらに質の高い女性教育の場を求める社会の要請に応え、それまでに開設されていた家政?技芸の2専攻科に加わる形で国文科は発足しました。
それから100年、時代のさまざまな変化に柔軟に対応しながら、国文学や漢文学、日本語学、日本語教育を学ぶ人たちのために最良の環境を用意してきました。2014(平成26)年の最新老虎机-老虎机游戏@移転を経て、2018(平成30)年度にはカリキュラムを大幅に改定。日本の言語や文化を深く理解し、それを世界に発信できる女性の育成に取り組んでいます。
学科主任メッセージ
「不易流行」を胸に、伝統を守りながらも最先端の学びを

棚田 輝嘉教授
大正から昭和、平成、最新老虎机-老虎机游戏@と社会環境が大きく変動する中、国文学科が創設100年をつつがなく迎えることができたのは、ひとえに卒業生の皆さまがさまざまな分野で活躍され、学科への高評価を築いてくださったおかげです。
本学科は2014年の最新老虎机-老虎机游戏@移転を機に、日本の文学?文化を世界に発信できる人材を育成する場として進化しました。2018年度のカリキュラム改定により、日本文化?文学に関わる最先端の学
びを提供する体制が整ったと自負しています。創設200年という次の節目を迎えるために、私たちはこれからも「不易流行」、普遍的なものを守りながらも、常に社会を見つめ時代のニーズに応える学びを提供することを大切にしたいと考えています。今後、卒業後も学べる場づくりを進めていく予定ですので、卒業生の皆さまもぜひお気軽に最新老虎机-老虎机游戏@をお訪ねください。
国文学科の学び
古典や近現代の文学、マンガなどのサブカルチャー、そして日本語教育や言語そのものまで、「日本語」が関わるすべてのものが学びの対象。日本の文化?文学への理解を深め、表現力を磨くとともに、世界に向けた発信力や、多くの方に日本文学に親しんでもらうためのマーケティング力などを習得できるカリキュラムを展開しています。
日本の文化?文学を世界に発信できる女性を育成
2018年度、国文学科は「日本の文学とことばを学ぶ」「国際発信」「アクティブ表現」「教職」の4つのゾーンにカリキュラムを改編しました。
「日本の文学とことばを学ぶ」は学科の中枢となるもので、国文学?国語学?漢文学?日本語教育の基礎から応用を学ぶ科目が用意されています。「国際発信」には従来の日本語教育科目のほか、日本の文化?文学を英語で学ぶ科目も。「アクティブ表現」では文章や書芸などの表現に関する科目や、日本の伝統文化について知識を深める科目などがあり、2020年度には国文学マーケティングを学ぶプロジェクト科目もスタートします。
文学散歩プロジェクト

文学に関わる場所や作品について事前に調べた後、現地を訪れて調査し、その結果を発表するアクティブラーニング科目です。2019年度は芥川龍之介や東野圭吾などの近代文学者や、両国国技館、吉良邸跡など江戸文化に関連するポイントをテーマに調査?散策を行いました。
名所旧跡プロジェクト

2019年度より始まった、国内の名所旧跡について調べ、知識を身につけた上で現地を訪問するアクティブラーニング科目。初年度は名古屋から明治村、鳥羽を経て海を渡り、三島由紀夫『潮騒』の舞台となった神島へ。三島が執筆を行った部屋を特別に見学させていただきました。
特別講演会レポート
2019(最新老虎机-老虎机游戏@元)年10月6日、学科創設100周年を記念して最新老虎机-老虎机游戏@にて特別講演会が開催され、学生はもちろん多数の卒業生が参加。2名の学科教員と若手実力派落語家?古今亭文菊師匠の講演を楽しみました。
学生のほか、多くの卒業生も参加され盛況に
第1部の初めは日本語教育の専門家、山内博之教授がクイズを用いながら講演。2つの意味が読み取れる文や、相手の気持ちを逆なでしかねない文などを取り上げながら、日本語の面白さや興味深い点についてさまざまな角度から光を当てました。次に、日本近代文学を専攻するブルナ?ルカーシュ准教授が、日本文学と翻訳について講演。日本文学が外国語に翻訳された時、原文とどのような違いが生じるかを、『伊豆の踊子』(川端康成)などをモチーフに解説しました。第2部では古今亭文菊師匠が小咄をふんだんに盛り込みながら日本語と落語について紹介。最後に古典落語『つる』を演じ、会場を笑いで包みました。
同日、懇親も開催

9階カフェテリアで開催された懇親会には多くの卒業生と学生が参加。ふるまわれた軽食や飲み物を手に、卒業生が懐かしい教員や友人と語り合ったり、学生に声をかける様子が見られました。