【The American Women’s College of Bay Path University(TAWC)との共同授業】日本で活躍する女性リーダーに最新老虎机-老虎机游戏@がインタビューしました(Vol.3)
実践女子大学では2019年度前期の授業「オープン講座(テーマ:日米の女性リーダー比較)」として、The American Women’s University of Bay Path Universityと共同授業を行っています。授業の一環として、日本で活躍する女性リーダーに最新老虎机-老虎机游戏@がインタビューをおこないました。
今回は、衆議院議員上川陽子先生のインタビューをお届けします。

※この共同授業は日米友好基金(JUSFC)から資金提供を受けています。
上川陽子先生(Ms. Yoko KAMIKAWA)インタビュー
インタビュアー:石川、虎走
石川:いろいろな活動、経験をするうえで女性リーダーとしての軸や大切にしていることがあれば教えていただきたいです。
上川先生:まず、Self-confidence、自分に自信をもつことです。いろいろな課題に直面し、判断をするとき大切なことは、自分自身の立ち位置が揺れないこと。考え方がブレると、客観性や一貫性が失われ、信頼が損なわれることにもつながりかねません。何事にもしっかりと向き合い、そして自信を持つことが大切です。二番目は、他者との共感を大切にすることです。リーダーシップを発揮していくためには、真の声をいかに聞くことができるかがカギです。他者に寄り添い、いかに共感できるか。共感力が試されます。三番目は、パートナーシップです。社会は、多様な考え方や異なる立場の方々から成り立っています。一人で何もかもできるわけではありません。それぞれが役割を分担し、力を出し合うことで社会が成り立っています。日頃から社会との繋がりを積極的にもち、いろいろな立場や考え方の方たちと連携するパートナーシップが大事です。
石川:なるほど、ご自身のリーダーとしての自覚や、芯というものは小さい頃からの経験や学生時代の経験なども影響があるのですか?
上川先生:私が大学に進学する時、母から、「弾む鞠のように育ってほしい」と願って私を育てたことを聞きました。育てる過程で、親がどのように私のことを思い、育ててくれたのか、母の言葉を聞いたとき、すごく嬉しかったことを記憶しています。何より自分にとって最大の味方である母親ですから。幼少期の環境の中で、そうした母の願いが私の人格形成の軸になっていると思います。何か困難に直面しても、必ずそれをジャンプして乗り越えて先に進もう、そういう柔軟性や弾力性のある生き方のイメージが私の力になり、これまでの生き方に繋がっていると感じています。
石川:ではそのお母さまからの「跳ねる鞠」「弾む鞠」ということで、実際女性リーダーとして、やっていくなかで障壁にあった時も、自分の力で乗り越えられたのですか?
上川先生:政治家にとって選挙は最大の関門です。一人で努力さえすれば政治家になれるものではありません。いろいろな条件が重なり、有権者に選ばれてこそ初めて議員になれるのです。これまで政治家の三要素は、地盤?看板?かばんといわれてきました。私の場合、身内に政治家はいないし、お金もないし、知名度もない、さらに政界の少数派である女性ですから、ハードルがさらに高くなります。志をもって自ら手を挙げ、「応援してください」って、一人ひとりにお願いし、草の根活動をしてきましたが、実際その壁は想像していた以上に高いものでした。「弾む鞠」のように、鞠がポーンと壁を乗り越えるイメージを持ち続けることができたことは、出口の見えない果てしない努力をしていく上で、大きな力になりました。初当選まで7年半の歳月がかかりましたから、結構粘り強く運動をしてきたと思います。
石川:では最後に、将来の女性リーダー、そして将来について考える人へアドバイスをお願いします。
上川先生:私が皆さんと同じ大学生だった頃、卒業論文で日米安全保障条約をテーマに取り上げました。ゼミの教授から、当時条約交渉の当事者であった赤城宗徳衆議院議員にお会いしたらとアドバイスをいただきました。そこで、議員会館の赤城先生の事務所に自らアポをとり、インタビューに行きました。テーマについてどんな話をしたのか内容は覚えていませんが、最後に赤城先生から「あなたはいい顔をしているから名前を憶えておくね」といわれ、握手をしたことを今でも鮮明に記憶しています。
今、私は、当時の赤城宗徳先生と同じように、衆議院会館を拠点に議員活動をしていますが、当時自分が将来国会議員になるとは思ってもみませんでした。今回、大学生の皆さんからインタビューのお話があった時、自分の学生時代を思い出し、ちょっと感慨深いものがあって、とても嬉しかったです。
若い皆さんには、いろんなことに好奇心をもって、新しい世界を拓いていただきたい。新しいことに挑戦することは、それまでの延長線上にはない、自分自身のキャパシテ—を広げることでもあります。いろんな経験を重ね、いろんな人との出会いを大切にし、自分らしい、自分自身が心から喜べる、オンリーワンの生き方を開発していってほしいと思います。
皆さんの未来への挑戦に、心からエールを送ります。
石川?虎走:ありがとうございました。