応用調理
食生活科学科助手M.I
雨に紫陽花の花が映える季節となりました。
本日は健康栄養専攻2年生「応用調理」をご紹介いたします。
応用調理の授業では、基礎調理で学んだ知識および技術をもとに、西洋料理、日本料理、中国料理を実習します。
料理の専門家を講師にお招きして、本物の美味しさを体験し調理技術の向上を目指します。
本日はその中から、日本料理の授業の様子をご紹介します。
今回の授業では1班につき1匹ずつ金目鯛を捌きました。
班の代表者が前に出てきて、先生の指導の元に捌いていきます。
魚に触れている時間が長いほど、人間の平均的な体温である36℃の熱を魚に与える時間が長くなるため、できる限り手早く捌くことがポイントです。
初めての出刃包丁に戸惑いながらも、デモンストレーションでのポイントを思い出しながら、全員きれいに捌くことができました。
金目鯛の身は当座煮に、中骨や腹骨はけんちん汁に使用し、食材を余すことなく調理しました。
この日のメニューは小松菜の胡麻和え、金目鯛の当座煮、小松菜の菜飯、金目鯛のあらで作るけんちん汁でした。
この日の授業を受講した学生からは、
「初めて出刃包丁を使用したが、重くて扱いが難しかった。」
「今まで捌いたことのある鯵や鰯とは違い、サイズが大きいので大変だった。」
「骨を切らないようにするのが難しかった。」
「身が柔らかく捌くのが大変だったが、軟骨のところに包丁が入れば簡単に捌けるという先生のアドバイスを生かしたら、力を入れずに捌くことができた。」
「包丁を鋸のように扱ってしまうと断面がボロボロになってしまうことが分かった。先生の捌いた鯛の断面は綺麗な艶があり、すごいと思った。」
などの感想が寄せられていました。
応用調理では西洋料理、日本料理、中国料理と、様々な専門料理を体験することで、多角的な気づきや学びを得ることができます。
今回は、5月後半に行われた日本料理の授業の様子をご紹介しました。
4月に西洋料理の実習を行った際には、サラダの盛り付けやタルトのデコレーションなどを通して、より料理が美しく、美味しく見えるためにはどうしたら良いかを自分達で考えて実習をすることができました。
6月からは中国料理の実習が始まります。
実習を通して様々な専門料理に触れ、より食への関心を高めていってほしいと思います。