日本相撲協会との新規連携事業「スポGOMI in 両国国技館」を開催しました(2/15)
本学と公益財団法人日本相撲協会(以下「日本相撲協会」)は、2017年に包括連携協定を締結し、コラボグッズの開発や、両国国技館での公式グッズ販売ボランティア等に全学的に取り組んでまいりました。
連携8年目を迎える今年、新たな取り組みとして、「スポGOMI」を日本相撲協会との共催で両国国技館にて開催しました。
開催に至るまで
本学では、2022年度から大学主催にて、ごみ拾いにスポーツの要素を加えた日本発祥の競技「スポGOMI」を開催しております。
今回、日本相撲協会が社会貢献活動として行っている「掃き清め」の発展形として本取り組みを提案し、両国国技館にて実施することとなりました。
スポGOMI運営ボランティアとして活動する学生15名が約半年間かけて企画を検討。スポGOMIの基本的なルールは変えず、日本相撲協会へどのように協力を依頼するか試行錯誤しました。
「参加者にスポGOMIも大相撲も楽しんでもらいたい」という思いから、様々なアイデアを出し合いました。
25名を超える親方?力士のご協力により大盛況となった1日

いよいよ迎えた開催当日。連日の寒波から一転、暖かい1日となりました。
多くの相撲関係者が集まり、運営学生一同緊張しながらも、会場である両国国技館に集まる参加者を笑顔で迎えました。
開会式は、運営学生が司会を務め、恒例のルール説明や作戦タイムだけでなく、北陣親方ご指導による「相撲健康体操」が行われ、競技前から大盛り上がりでした。
そして、竹縄親方による「ごみ拾いはー?」という問いかけに対し、「スポーツだ!」という参加者の掛け声のもと、競技が開始しました。
作戦タイム
相撲健康体操
「ごみ拾いは スポーツだ!」
2月らしからぬ暖かい気候のもと、競技スタート!

当日は、20チーム52名の参加者に加え、親方や現役力士約20名が各チームに1名ずつ加わり、競技にご参加いただきました。
参加者は、ごみを拾いながら親方?力士との交流を楽しみました。
また、今回は、運営学生が考案した「競技エリア内の相撲部屋を回り、そこで出題されるクイズに正解しポイントを稼ぐ」という特別ルールも導入しました。春日野部屋、時津風部屋、高砂部屋にご協力いただき、各チームがごみを拾いながら、相撲部屋を回りました。クイズは、「ごみに関するクイズ」、「相撲に関するクイズ」、「墨田区に関するクイズ」の3問が用意され、お部屋の力士の方にもクイズの出題をご協力いただきました。
春日野部屋
時津風部屋
高砂部屋
計量中も参加者が楽しめる企画を

1時間の競技が終了し、参加者が国技館に戻ってくると、運営学生や親方が「おかえりなさい」と、寒い中ごみを拾い集めた参加者を労いました。
集められたごみを集計し、結果が出るまでの時間も活用できるよう、運営学生が企画を提案し、実施されました。
始めに参加者に対し、親方衆から「相撲部屋ちゃんこ」が振舞われました。
次に、親方トークショーが開催され、参加者から事前に募集した質問に、北陣親方、清見潟親方、湊川親方が答えてくださり、大変盛り上がりました。
また、子供たちは運営学生手作りの「とんとん相撲」で遊ぶなど、計量中も参加者に楽しんでいただけるよう工夫しました。
国技館に戻ってくる参加者
ちゃんこ振る舞い
ごみ計量の様子
集められたゴミの総重量は31.6kg!

競技が終了し、運営学生の司会による進行のもと、閉会式が行われました。
1位~3位の入賞者には日本相撲協会より賞状とメダルが贈呈されました。また、本学と日本相撲協会の連携が8年目を迎えるということで、8位のチームに特別賞として、本学との連携商品である「びんづけ油香るハンドクリーム」が贈られました。
両国は一見ごみが少なく綺麗な街ではありますが、最終的に総重量31.6kg、総ポイント4317ポイント分のごみが集まりました。
優勝チームをはじめとして、多くゴミを集めたチームからは、両国の街は一見とても綺麗だが、よく見るとタバコの吸い殻が多く落ちていたり、駐車場の付近ではペットボトルや缶などが多くみられたというコメントがありました。
2位:ムーロンズチーム
3位:ゆっこ親方チーム
特別賞:りんりんチーム
イベントを終えて
今回、初めて日本相撲協会とイベントを実施する機会をいただき、運営一同たくさんの打合せを重ね、無事にイベントを開催することができました。
イベントを通して、学生や参加者、関係者の皆さまの笑顔や、一生懸命にごみを探す姿が見られ、終始和やかな雰囲気に包まれていました。
今回ご協力いただいた日本相撲協会をはじめ、会場にお越しくださった皆さまや関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
今後も本学と日本相撲協会との連携事業にぜひご注目ください。
参加者の感想

◆チームの中に力士が混ざってくれたことで、両国の街に親しみを持つことができました。
◆力士の方と協力してごみを拾うことも、相撲部屋を回ってチームメンバー以外の力士の方と交流できたのも楽しかったです。
◆貴大学に好感を持ち、学生さんたちの質の高さ、学ぶ姿勢に頭が下がります。当方も一緒に学びたく思いました。
◆相撲健康体操から始まり力士の所作を学べて、墨田区がきれいになり、楽しいイベントでした。
運営学生のコメント

◆普段あまり関わることのできないお相撲さん方と、スポGOMIを通して交流できたことがとても貴重で嬉しかったです!また事前に決めてあった役割以外にもみんなで助け合って活動できたことが凄く良かったです。(文学部?2年)
◆力士や親方とごみ拾いをすることはなかなかできないと思うので、参加者の方にこういった機会を提供することができて本当に良かったです。たくさんの方が支えてくれたからこそ、実現したイベントであるので、本当に皆さんに感謝です。そして今後、ごみ拾いや相撲、そして私たちの大学にも興味を持ってくださる人が1人でも増えたら嬉しいです。(文学部?3年)
◆初めてボランティアの運営側に立つことになったのですが当日まではどうやって進めるかなど沢山話し合いをしてきた為凄く大変だと感じましたが、当日はそれを上回るくらいとても楽しかったし、達成感でいっぱいです。ゴミを沢山拾いながら参加者の方が相撲部屋にいらして、真剣にクイズに参加してくださる姿、力士の方もヒントを出しつつクイズを出題して下さる姿、皆さんの姿が本当に素敵でこのスポGOMを運営側として参加することができて本当に良かったと思いました。そして心が温まりました。(人間社会学部?2年)