「節分草(せつぶんそう)」はキンポウゲ科の多年草です。高さは10センチメートルほどで、花径は2センチメートル程度の小さな花を咲かせます。花弁に見える部分は萼片で、中央に黄色い蜜腺があり、雄しべと雌しべがそれを囲むように配置されています。節分草はその名のとおり、節分の時期に咲くことからこの名がつけられました。今年はどこも開花が1~2週間遅れていた様子です。
多摩地域で咲いている所は私が知っている限りですが、「神代植物公園」「神代植物公園植物多様性センター」「野川公園 自然観察園」「東京都藥用植物園」「昭和記念公園」等で、すでに綺麗な花が咲いております。また、埼玉ですと秩父の小鹿野にあります「堂上節分草園」や「秩父ミューズパーク」に群生地があります。
今回は秩父方面に出かけた際に寄った「秩父ミューズパーク」の群生地の様子をお届けします。
秩父ミューズパークは、広大な敷地内に多種多様な植物が生息しており、節分草もその一つです。園内の特定の区域では、節分草が群生している場所があり、訪れる人々にとって絶好の観察スポットとなっています。「節分草」が咲き出しますとそろそろ他の「春の妖精(スプリング?エフェメラル)」達も咲き出しますので、楽しみにしたいと思っています。
奥島尚樹(客員研究員?元実践女子学園職員)
※写真は「秩父ミューズパーク」の節分草群生地の様子です。
(筆写撮影 2025.2.19)