「JWP(実践ウェルビーイング?プロジェクト)」の2024年度の総括が行われました(3/15)
実践ウェルビーイングプロジェクト(JWP)の2024年度活動の総括を3月15日(土)、最新老虎机-老虎机游戏@で行いました。当日は2024年度の活動に参加した学生たちが集い、それぞれが参加した活動を振り返りながら、そこで得た学びを共有。次年度への意気込みも分かち合いました。
2024年度JWPに参加した学生と深澤教授
スタート時から3倍! 進化し続けるJWPの活動

文学部国文学科の深澤晶久教授が2021年に立ち上げた正課外のプログラム「実践ウェルビーイング?プロジェクト(以下、JWP)」。2024年度は、初年度の20人の3倍にあたるおよそ60人の有志の学生たちが参加。さまざまな活動を通してウェルビーイングについて学びました。
2024年度の活動の総括に先立ち、JWPの活動がさまざまな企業やメディアから注目されていると語った深澤教授。「さまざまな場所で、『なぜ、正課外のプロジェクトにこれほど多くの学生が自主的に参加するのか?』『なぜ、好奇心とチャレンジ精神にあふれた学生がこれほど多いのか?』と聞かれる。私としても、これだけ多くの学生が参加してくれたことをありがたく思っている。一人ひとりのウェルビーイングに寄り添うことが、キャリア教育のゴール。次世代を担う学生たちに少しでも良い形でバトンを渡すためにも、次年度もJWPの活動を続けていく」と話しました。
2024年度は8つのプログラムを実施。延べ150人近い学生が参加

4年目となる2024年度、JWPは8つのプログラムを実施。正課外の取り組みにも関わらず、延べ150人近い学生が主体的に参加しました。
●味の素様から学ぶ企業のウェルビーイング(2024年10月)
味の素グループ高輪研修センターにある「食と暮らしの小さな博物館」を見学。味の素の役員のレクチャーを含め、「企業経営」からウェルビーイングを考える。
●エストニアに学ぶウェルビーイング(2024年11月)
JWPメンバー企画運営のグローバルイベント。エストニア関連企業をゲストに招聘し、ワークショップを実施。エストニアの取り組みをヒントにウェルビーイングを考察。
●幸福学から体験するウェルビーイング(2024年12月)
株式会社EVOLの前野マドカ氏による、幸福学を切り口とした特別講座を実施。オリジナルハーブティの試飲とカードゲームをとおしてウェルビーイングを体感。
●パリパラリンピックアスリートと共に考えるウェルビーイング(2024年12月)
パリパラリンピック卓球日本代表舟山真弘選手とともにウェルビーイングを考えるイベント。アスリートの視点からウェルビーイングへの理解を深める。
●WEリーグから学ぶ女性アスリートとウェルビーイング(2024年12月)
「クラシエカップ決勝戦」のサポートと企画立案運営業務にチャレンジ。WEリーグの本部スタッフとともにウェルビーイングにアプローチ。
●学びから考えるウェルビーイング(2025年1月)
ラーニングシフト社小仁氏をゲストに、アカデミックな視点と実社会を結び付けつつ、「学び」の視点からウェルビーイングを考える最新型の学びのワークショップを実施。
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●三島市で体感するウェルビーイング(2025年2月)
静岡県三島市の地域活性化から生まれたコミュニティーを訪問。「人」「自然」「環境」「交流」など、三島にあるさまざまなウェルビーイングを視察。
●IT企業におけるウェルビーイング(2025年2月)
アイエフエスネット社の元村役員、社員のレクチャーを通して「ダイバーイン雇用」の考え方を学び、働き方とウェルビーイングの関係について学ぶセッションを実施。
学生たちは4~6人のグループに分かれてテーブルを囲み、「2024年度プログラムでの学び」「私のウェルビーイング」「2025年度に向けて」をテーマにそれぞれが参加したプロブラムでの経験や感想を整理しました。さらに、それぞれのグループの代表がその内容を発表し、参加者全員で思いを共有しました。
「JWPの活動そのものがウェルビーイング」という学生の発言に、大きくうなずいた深澤教授。「2025年度の活動に向けたアイデアをたくさん挙げてもらえてうれしい」と付け加え、ウェルビーイングを体現する学生たちの前向きな姿勢をたたえました。
さらなる意見交換が深まるお弁当タイムも
最後に、お弁当を食べながらウェルビーイングについて語り合う時間も設けられました。リラックスした雰囲気で親交も深めたメンバーたち。来年度の活動への期待で、話に花を咲かせていました。
JWPは2025年度も新たなプログラムに挑戦し、ウェルビーイングとは何か考え、深掘りする活動を続けていきます。
JWPメンバーによる2024年度の活動の振り返りコメント(抜粋)

【2024年度プログラムでの学び】
?味の素訪問では、パーパスを持つことが人生の方向性を明確にすることにつながると学んだ
?エストニアのイベントでは、「成功するために失敗する」という考えがエストニアという国に根付いていると知り刺激を受けた
?前野マドカさんの講演から、周囲に感謝するだけでなく自分を認めることの大切さを教わった
?パリパラリンピックアスリートから、自分の才能をプラスに生かすことの大切さを学んだ
?WEリーグのイベントでは、スポーツを通して人とのつながりを広げられることを実感した
?学びとウェルビーイングのワークショップを年度初めに実施すれば、その後の学びがより深まると感じた
?三島訪問では、自然との共生の大切さを学んだ
?IT企業のレクチャーを通じて、ウェルビーイングは循環していると感じた
【私のウェルビーイング】
?人とのつながりや自分自身を大切にすることがウェルビーイングにつながる
?やりたいことを妥協せず、自分に正直に生きることがウェルビーイング
?自分への理解を深め、心から幸せを感じる方法を探りながら、自分だけでなく他者の幸せにも貢献したい
?自分を知り、大切にすることがウェルビーイングの大前提
?自分らしくいられる場所にいることがウェルビーイングにつながる
?自分らしくいるための栄養を与えられる環境こそがウェルビーイング
?前向きな人が集まり、多様性を認め合える空間がウェルビーイング
【2025年度に向けて】
?異文化×ウェルビーイングの融合をさらに促進したい
?JWPの成果を発表する場を設けて、JWPの活動を広くPRしたい
?幸福学について、より時間をかけて学びを深めたい
?体験型のプロジェクト、ワークショップを増やしたい
?学生発の持ち込み企画にも挑戦したい
?日野キャンパスの学生がもっと参加しやすい取り組みを進めたい
?他大学との交流イベントを企画したい
?ウェルビーイングを実践する人から話を聞く機会を増やしたい
深澤晶久教授のコメント

「東京2020オリンピック?パラリンピックプロジェクト」を終えた時、次の正課外キャリア教育プロジェクトについて思案していた時、目に飛び込んできたのがウェルビーイングでした。概念も大きく、漠然としていたものの、これからの時代の重要なキーワードになると感じて、このプロジェクトを立ち上げました。最初は、このようなプロジェクトに参加してくれる学生は存在するのだろうかと半信半疑でありましたが、蓋を開けてみれば、2024年度はなんと60名もの学生が参加しくれました。
私が目指すキャリア教育のコンセプトである「まなぶとはたらくをつなぐこと」を具現化するためには、授業ではなかなか学べない領域でのテーマを正課外プロジェクトで実施することで、学生の成長を繋がるのだということを改めて感じた半年間でありました。
ウェルビーイングプロジェクトを推進し感じること、それはキャリア教育の究極のゴールは、学生一人ひとりのウェルビーイングの実現に向けて寄り添うことだということです。
私が定義しているウェルビーイングとは、「実感としての豊かさ」です。とても短い大学生活の中で、授業も、部活も、学内行事への参画も、そして、さらに学外に飛び出して経験を積み重ね、一回りも二回りも大きな成長を積み重ね、自らの豊かさを感じつつ、この世の中を力強く牽引する先導者になって欲しい、そんな願いを持ちながら、活動は2025年度に引き継ぎたいと考えています。
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