夏のワークショップその2『山津見神社ARオオカミアートワークショップ』(8/19)
8/19(土)、デザイン実習d「企画デザイン」の履修者及び有志学生10名によって開発?デザインされたアートワークショップを行うために、福島県飯舘村に訪れました。
飯舘村は東日本大震災に伴う原発事故により全村避難を余儀なくされ、2023年、ようやく全ての地域で避難指示解除となりました。村を再び震災前のように活性化しようとアートによる地域再生を目指す「チーム?オオカミ(https://oriesakuyama.wixsite.com/team-ookami/)」からいただいた、学生たちのアイデアから生まれるアートワークショップでその一助とすることはできないか?というキッカケから生まれたプロジェクトです。
ワークショップの開発は飯舘村にある山津見神社に伝わる「白オオカミ伝説」をモチーフとした作品制作を軸として進めていきました。1歳から13歳までの子どもたちが体験者ということで、みんなが楽しく遊びながら村の風俗や歴史を学べる内容を心がけました。
ワークショップ当日は学生たちが作ったオオカミ伝説についての紙芝居、AR(拡張現実)についての紹介の後、学生たちのファシリテーションによって大盛り上がりの中、作品づくりを行いました。午後には完成した作品をARデータ化し、スマートフォンを使って山津見神社境内などで実装し、みんなでARの体験をしました。
アイスブレイク?白オオカミ伝説紙芝居
会場の様子
楽しく制作
多くの学生にとって実際にワークショップのファシリテーションを行うことは始めての体験でしたが、多くの方々のご協力のもと楽しく無事に終了することができました。
参加者の皆さんからも大変好評で、直接満足の声をお聞きすることができたことは、学生たちの自信と学びに大いに役立ちました。
また今回にとどまらず、活動をさらに多くの方々に知っていただくために、2024年1月下旬には外苑前にある「オリエ?アートギャラリー」にて今回の活動についてまとめた展覧会を企画中です。さらに次年度以降も発展させた活動ができるように準備を進めていきますので、お楽しみに!
最終作品
「ゆらゆらかわいいオオカミ」
「オオカミの窓」
顔認識のARオオカミ
今回のワークショップについては
「福島民報」8/20本誌朝刊(https://www.minpo.jp/news/moredetail/20230820109733)、
飯舘村広報誌「いいたて」9号(https://www.vill.iitate.fukushima.jp/site/kouhou/9910.html)にも掲載されました。
学生たちの声(一部抜粋、要約)
?企画?開催の経験を初めて得られ、未知の事柄への対応力やコミュニケーション能力が向上した
?想像以上に楽しめたこと、新しい学びが多かったことから自信を得た
?実際に行ってみないとわからないことが多く、子供たちの想像力や新しい発想に驚く場面も多かった
?グループ活動の楽しさと難しさを体感し、協力し合いながら試行錯誤できた
?体験者の目線で取り組むことで、参加者からの良い反応を得られた
?ワークショップの過程で「一緒にやる」心掛けが重要であることを理解し、それが良い反応を生むことを経験した
?「とてもよかった」という声を聞くことができ、企画が成功したと感じることができた
?企画に関わった人々との交流を通じて未知の世界や他専攻分野の面白さを知り、社交性が向上した
?企画を形成する中で感動したことや、良いと感じたことを大切にすると、それは参加者にも感じてもらえるということがわかった
?アートの世界をより深く探求したいという気持ちが芽生えた
※本事業は実践女子大学「2023年度教育プロジェクト」の助成を受けた取り組みです