【Vol. 02】 ラッシュジャパン内定 Wさん
生活文化学科生活心理専攻のWです。私はラッシュジャパン合同会社に内定をいただき、2024年4月から勤務します。少しでもみなさんの参考になればと思い、私の就活体験を書き留めたいと思います。
就活を始めるにあたり、私はまずエントリーする企業を1社に絞るか、複数にするか考えました。私には「ここしか考えられない」と言っても過言ではないほど働きたいと思える企業があったので、結果的には1社だけに絞り、自分が持っている就活に使える時間を全てそこへ注ぐことに決めました。その方が就活への熱量が分散することなく、本命の企業への採用に近づくのではないかと感じたためです。また、調べてみた結果、幸いにも私の第一志望だった企業は倍率があまり高くなかったため、その1社に賭ける覚悟が決まりました。少なくとも私が「数打ちゃ当たる」という考えに至っていたら、恐らく書類作成や面接の準備をするための時間が足りず、途中で心が折れていたと思います。反対に、興味のある企業が複数あったり、時間に余裕があったり、1社だけに賭けて失敗することが怖かったりするのであれば、多くの企業にエントリーしても良いと思います。
私がエントリーした企業は、書類の提出、1次面接(オンライン)、2次面接(対面)の計3プロセスでした。なお、時期はオンライン説明会が3年次の3月、4年次の4月、5月、書類の〆切りは5月末、1次面接は6月上旬、2次面接は6月下旬、採用の連絡をいただいたのは7月上旬でした。
私はとにかく、自分のことを印象付けて採用担当者の方々に覚えていただけるよう努めました。オンライン説明会では、チャット機能を用いて誰よりも早く挨拶をしたり(開始時に「非常に楽しみにしておりました。本日はよろしくお願い致します」など)、質問コーナーで積極的に質問(事前に考えておくと良いです)を送信したりしました。
また、エントリーシートには大抵自己PRの記入欄があると思います。ここでも自分を印象付けることが書けると良いと思います。ただ、私はサークルに入っていた訳でもなければ、数年に渡るほど1つのアルバイトを長く続けた経験もありませんでした。その代わり、やらなければならない当たり前であることにはしっかり取り組むようにしていました。具体的には、単位の取得ぎりぎりではなく授業には毎回出席する、課題は手を抜かず真剣に取り組む、周囲と交流する際の態度に注意する(挨拶をする、気分を害する言動をしない)などです。単純なことですが、当たり前であることでもできない人は案外多いため、これだけでも「私の長所は真面目なことです」という自己PRが出来上がります。
さらに、自分の趣味や好きなことを充実させておくことをおすすめします。私が学内で学んでいたのは心理学でしたが、実は子どもの頃から星や天体にも興味があり、詳しく学んでみたいと思っていました。そこで2年次の秋頃にテキストを買い、心理学と並行して勉強を始め、年末には簡単なものでしたが天文の資格を1つ取得しました。周囲に天文の資格を持っている友人はなかなかおらず、これも自己PRや面接の際に印象付けられました。それと同時に、「好きなことに熱心に打ち込める」というアピールにもなりました。とはいえ、資格や賞を得たり、輝かしい功績を残したりすることが必須という訳ではありません。好きなことを通して何か学ぶことがあったり、充実した時間を過ごせたりすれば、それだけでも「趣味から自身の成長を見つけられる」、「学業と趣味で切り換えができる」と捉えられます。
企業研究も志望動機を述べる際に役立つため重要です。個人的には、他社にはない、志望している企業の長所や強みを見つけることがコツだと感じています。例えば私が内定をいただいた企業は化粧品メーカーなので、「御社は他社の化粧品メーカーとは異なり、商品のパッケージへのコストを削減されていると伺いました。消費者は化粧品そのものを買いたいのであり、パッケージを買いたい訳ではないため、御社のそのようなお客様の気持ちにしっかり寄り添われている様子にとても惹かれました」といった具合です。これは、企業のことを理解しているというアピールにもなり、採用担当者に喜んでいただくことにも繋がります。(写真は内定先からいただいたクリスマスプレゼントです。)
さらに、面接では就職した際にどんなことがしたいか、反対にやりたくないことはあるかなどを尋ねられることもあります。加えて私は「作りたい商品があれば教えてください」という質問もされました。「特にありません」、「分かりません」という返答を回避するためにも、企業に就いた際のイメージトレーニングはしっかりと行い、その企業の目玉商品や具体的なサービス内容、仕事内容などはある程度確認しておいた方が安全です。自身のアピールポイントが少なかったり、話すことが苦手であったりしても、リサーチの量と気持ち次第で、企業への熱意は伝わります。むしろ、内定を勝ち取るために最も伝えなければならないのが熱意です。
就活はどの企業も、大抵は内定に至るまでにいくつかの段階を踏みます。書類提出後に面接に行けるか不安になったり、面接後に話した内容が面接官に伝わったか、また採用していただけるか不安になったりすることはなかなか避けられません。しかし、事前の準備次第ではその不安を最小限に抑えることもできます。各段階を終えるごとに「駄目かもしれない、落とされる」と思いながら結果を待つ時間は辛いはずです。「準備した甲斐があった、きっと通過できる」と思えた方がストレスも軽くなります。不安も緊張もあることとは思いますが、負の感情を抱くのは、それだけ就活を無事に終えたいと考えているからなのだろうと思います。みなさんには、どんな感情も全て自分のエネルギーにして、思い描いた将来のために頑張っていただけたら嬉しいです。