竹内ゼミ 「宅配に関する調査(2022 年)フードデリバリー編」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「宅配に関する調査(2022 年)フードデリバリー編」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 中田陽菜
近頃、フードデリバリーを行う会社が増え、フードデリバリーに対する需要も高まっているように思います。そこで今回、私は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが行った『宅配に関する調査(2022 年)フードデリバリー編』(出典は下記の参考文献を参照)を紹介します。この調査は、全国 20 歳-69 歳の男女を対象に、インターネットリサーチの方法で尋ねています。調査期間は、2022 年 9 月 27 日-10 月 3 日、調査サンプルは 2,500 サンプルでした。今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました結果を紹介します。
この調査の結果、まずフードデリバリーの利用頻度について、直近 3 カ月の利用率は全体で 20%、年代別に見ると、20 代が 29% と最も高く、次いで 30 代が 22% となりました。この結果から、若い世代ほど利用率が高いと言えます。また、直近 3 カ月間の利用チャネルでは、全体で「デリバリーサービス」が 49%、「ピザ?お寿司など専門のお店」が 48% となり、年代別で見ると、20?30 代の若い世代は「デリバリーサービス」の利用率が高いのに対し、50?60 代は「ピザ?お寿司など専門のお店」の利用率が高いことがわかりました。この結果から、若い世代は Uber Eats などの媒体で店を選ぶことから始めるのに対し、50?60 代はあらかじめ店を決めているのではないかと推測されます。
次に、直近 3 カ月間のフードデリバリーの利用シーンについてでは、「料理?自炊するのが面倒?時間がないとき」と回答した人が 52% と最も多く、次いで「外食をするのが面倒?時間がないとき」の 49% となりました。特に 40 代は、「料理?自炊するのが面倒?時間がないとき」と回答した人が 64% と年代別に見ても最も多く、家で料理を振舞う機会が多いからこその利用理由なのではないかと推測されます。また、今後のフードデリバリーの利用意向について、全体での今後の利用意向は 34% という結果となり、年代別では 20 代が 41%、30 代が 36%、40 代が 34% と、若い世代ほど利用意向が高いことがわかりました。
本調査から、フードデリバリーは若い世代ほど利用率?利用意向が高いことがわかりました。その理由として、若い世代は様々な店舗のフードデリバリーを見比べたいことや、フードデリバリーの利便性を評価していることがあげられると思います。その一方で、フードデリバリーの不満点では、「配達料金がかかる/高い」「配達エリアが限られている」「少量を頼みにくい」が上位にあり、今後このような消費者のニーズに応えていくことが期待されます。若い世代の利用率が高い事からも、今後フードデリバリーはさらに拡大していくのではないかと予想されます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「宅配に関する調査(2022 年)フードデリバリー編」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20221013delivery/
(最終確認日:2022/10/14)