阿佐美ゼミ 「日本が大好き」なバンコクの学生さんたちと文化交流
「日本が大好き」なバンコクの学生さんたちと文化交流
by 異文化コミュニケーションゼミ(小野グループ)
コロナ禍以前、私たちのゼミでは毎年夏にバンコクを訪れ、モンクット王ラカバン工科大学日本語学科の皆さんとの交流をはかってきました。大学だけでなくホームステイもさせていただき、タイの方々の暮らしを実体験できたのですが、残念ながら今年はまだ無理でしたので、リモートで2回にわたり相互理解を深める機会を持ちました。1回目は、お互いの国について紹介し合い、学び合うためのプレゼンテーションの交換を行いました。

タイの皆さんは、タイの文化や観光地の紹介だけでなく、ご自身が抱いている日本に対するイメージや日本の好きな音楽、漫画なども紹介してくださり、新たな学びを深めることができとても面白かったです。
日本のことをたくさん調べてくださり、特に”日本のおもてなし”というテーマで発表されていた内容が、個人的にとても面白いと感じました。日本のコンビニエンスストアで貰えるディスペンパックやヨーグルトが蓋に付かないように工夫されているところが、タイの皆さんにとってとても驚いたとあり、普段何気なく使用している製品は新たな視点で見ると日本ならではの高度な技術が活用されたからこそ作られているのだと知りました。また皆さんの日本語が凄く上手で、聞き取れないといったことが一度も無かったのでとても感銘を受けました。
さらに発表している時にはチャットでコメントをたくさんしてくださり、楽しんで聞いていただけてることが実感できて嬉しかったです。(平沼)

「タイ風日本料理の紹介」や「日本のおもてなし」などについて紹介してくれた他に、「ヒノキランド」という日本の伝統ある建築物を有する施設を紹介してもらいました。私たちに、タイを訪れたら「是非行ってほしい」と勧めてくれました。私たちも浅草の紹介をしましたが、タイの皆さんにとっても、とても良い体験になったのではないかと思います。質疑応答や、プレゼンテーション中のチャット機能による反応などを見ていると、彼らの日本への興味関心がとても強いことを実感し、本場の浅草のプレゼンテーションを見た後に、ヒノキランドにある雷門をイメージして作られた建物はどのように感じたのだろうかと疑問に思いました。オンラインでの交流会を通して感じたことは、日本人の特徴でもある、遠慮しがちな姿勢でした。というのもプレゼンテーション中に、タイの皆さんがチャット機能で感情などを打ち込んでくれたのに比べて、私たちは各々でメモを取ったり、聞くだけの姿勢になってしまい、自分のリアルな感情をお届けすることができず不安感を与えてしまったのではないかと感じたのです。交流を通じて異文化を肌で感じることができました。

今回の交流を通して、アニメの他にもタイで日本の文化が浸透していることを感じました。「ヒノキランド」という日本風のテーマパークでは、金閣寺、伏見稲荷大社の鳥居、雷門が再現されていて、タイにいながらも日本を感じられる観光スポットがあることに、タイで日本が身近に感じられているのだと思いました。ヒノキランドだけでなく、このような観光スポットは外国人だと入場料が2倍ほど高くなるということを聞いて、タイにとって外国人観光客は観光資源として欠かせない存在だということがわかりました。今回はオンラインでの交流でしたが、私たちがお見せした大学生活や観光地などの日本の紹介について、タイの学生さんたちがチャットでたくさんの反応のコメントを送ってくださり、実際に会っているかのような楽しい交流ができました。ありがとうございました。(西勝)