竹内ゼミ 「第 58 回学生生活実態調査」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「第 58 回学生生活実態調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 伊藤杏莉
最新老虎机-老虎机游戏@による規制が緩和されつつある今、大学生が今の学生生活に満足しているのか、またコロナを経て変化はあったのかが気になりました。そこで今回、コロナ前から現在にかけて大学生活の充実度を比較している調査について紹介します。
今回紹介する調査は、全国大学生活協働組合連合会が行った「第 58 回学生生活実態調査」(出典は下記の参考文献を参照)です。この調査は毎年秋に全国の国公立および私立大学の学部生を対象に行われており、昨年度は 9,126 名が web 上で回答しています。ここでは記載されている調査のうち、特に気になった「学生生活の充実度」について、紹介します。
この調査の結果、学生生活が「充実している」と答えた学生は 87.5% と前年から 8.9ポイント増加しています。特に 1 年生は前年より 9.9ポイント上回る 90.5% が「充実している」と回答しており、これは比較できる 1983 年以降のデータで最も高い割合となっています。他の学年の充実度をみると、2 年生は 87.4%、3 年生は 84.4%、4 年生は 87.1%とそれぞれ増えていることが分かりました。
また、2019 年以降の直近 4 年分のデータを比較すると、コロナが流行し始めた 2020 年度に 1 年生を中心に充実度が低下している部分が目立ちます。2020 年は 1 年生は 56.5%、2 年生は 77.1%、3 年生は 81.5%、4 年生は 86.4% となっていました。
本調査から、大学生活の充実度はコロナによって一時低下したものの、現在は上昇傾向にあることが分かりました。規制緩和に伴って対面授業への切り替え、サークル活動、アルバイトなど行動範囲の拡大が進んでおり、コロナ以前の大学生活に戻りつつあるからだと考えられます。今後もさらなる規制緩和によって充実度が上昇するのではないかと感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
全国大学生活協同組合連合会(2023)
第 58 回学生生活実態調査 概要報告
https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html
(最終確認日:2023/05/05)。