博士前期課程 論文発表会
食生活科学科助手A.S
厳しい寒さの中にも、時折やわらかな日差しに春の気配を感じる季節となりました。
1月16日、大学院 食物栄養学専攻にて、博士前期課程の論文発表会が行われました。
この発表会は、博士前期課程(修士課程)の学生が2年間にわたる研究の成果を発表し、先生方や参加者からの意見をいただく場となっています。
今回の発表会では、「乳児期の母親のヘルスリテラシーと健やか親子21(第2次)の評価指標および幼児の生活習慣との関連」という演題で発表が行われました。
ヘルスリテラシーとは、必要な健康情報を入手?理解し、評価したうえで活用するための知識、意欲、能力のことであり、
健やか親子21(第2次)とは、すべてのこどもが健やかに育つ社会を目指す国民運動の名称のことです。
この研究では、乳児期の母親のヘルスリテラシーの高さが乳幼児の適切な養育などに影響を与える、ということが明らかになり、妊娠期から母親のヘルスリテラシーの向上に留意した健康教育を行うことが、母子保健水準の向上につながる可能性が示されました。
また、発表では研究背景やデータ解析の結果がわかりやすく示されており、母子保健分野のさらなる課題解決への貢献が期待できるものとなりました。
発表後の質疑応答では、先生方からの具体的な質問やアドバイスがあり、研究の発展がより一層期待されます。
今回の研究が、今後の母子保健の発展に役立つことを心より願っております!