美学美術史学科 2015年卒業

[Q1]現在ご担当の業務内容について、簡単にお教えください。そこでどんな手応えを感じていらっしゃいますか?
現在は美術館敷地内にあるお客様向けの体験工房にて、接客とガラス細工の焼成、加工をしています。ガラスの美術品を鑑賞した後のお客様に作品と同じ制作技法の一部を体験していただくことで、作品により興味を持っていただき、楽しみながらガラスについての知識を身につけていただくことが目的です。
他の業務に比べて一人のお客様と接する時間が長いため、お客様との会話を楽しみながら仕事をしています。また、出来上がった作品を手渡した時のお客様が喜ぶ姿を見る時が、一番やりがいを感じる瞬間です。
[Q2]実践女子大学の4年間(2年間)で感じた学科(専攻)の魅力を教えてください。
私は美学美術史学科において、学芸員資格を得ることができました。また、あらゆる芸術に対する理解と知識を深め、日常において目にする芸術や、文化的な物事に対する見方の幅が広がったように思いました。多数のジャンルの芸術を学ぶことのできる環境は、本物の作品を身近に感じることのできる実践女子大学の美学美術史学科ならではだと思います。
[Q3]在学中に最も印象に残っている授業、留学やインターンシップ、ボランティア活動、課外活動は何ですか?エピソードや心に残る先生の言葉なども交えてお教えください。
私は美学美術史学科で西洋美術史を専攻し、卒業論文では中世の作家の作品について取り上げました。卒論ゼミでの先生と一対一で行う授業は毎回、緊張と期待の入り混じった気持ちで受けていました。先生は学生一人一人に時間を設けていましたが、それを毎回過ぎてしまうほどに熱心に全員の論文と向き合って指導をしてくださいました。少し厳しくも、真剣に、そして毎回やさしく私たち学生に接してくださった先生との授業は今でも私に注意深く物事を考えるためのヒントを与えてくれるように思います。
[Q4]今の目標や将来の夢をお教えください。お仕事、プライベートを問わずこれからの生き方などをイメージされていたら、ぜひお教えください。
現在美術館という、年間で多くのお客様が訪れる施設で働いていて、海外の方と接する機会が増えています。英会話に関して、今は簡単な日常会話程度しか話すことができないのですが、今後オリンピックなどの行事を控え、より多くの海外からのお客様が増えてくると思われます。そのために、もっと流暢に英語を話せるようになって、海外のお客様とコミュニケーションをとりたいと考えるようになりました。そのために、学生の頃にすることのなかった留学を視野に入れています。必要な費用を自分で稼げるようになり、数年間社会経験を積んだ今だからこそ、自由な発想を持って、海外での生活を通して学ぶことはたくさんあるのではないかと思っています。
[Q5]実践女子大学への進学を考える高校生にメッセージをお願いします。
私が高校生の頃、進路に迷っていた際に担任の先生とのやり取りの中で「美術に興味があるなら」と薦めていただき入学を決めました。現在では、もともと興味のあった分野を扱う仕事に就くことができています。またそれ以上に、学科で同じ分野を学ぶ仲間や、部活動やサークル活動、ボランティアなどでであった学科の違う仲間とのあらゆる経験は大学生活でしか得ることのできないものであったと思います。大学生活では、授業の他にも部活動などの課外活動や留学など、いろいろな選択を迫られる場面が多くあると思いますが、いずれも後悔のないよう、何事も果敢にチャレンジしてください。
※このページの掲載内容は、2018年取材当時のものです