クラシックを楽しみませんか? ~オーケストラ入門編~
ベートーベン、ショパン、モーツァルト。音楽室に飾られた額縁。名だたる音楽家の曲を聴いたことはありますか?
本日は、そんなクラシック及びオーケストラについて、簡単ではありますが、みなさんに少しでも興味を持っていただきたいと存じます。
演奏会について
オーケストラのプログラム構成をご存知でしょうか?「前」「中」「メイン」と分けられ、基本的に演奏会ではこの分類で曲が選考されます。「前」は5分?10分程度の、歌劇(オペラ)などの序曲。「中」は10分?20分程度の組曲、「メイン」は大体が交響曲となります。
(※諸説は全然あります)
具体的な曲目について
前曲では、明るく華やかな印象の曲が割と多いイメージです。たとえば、イタリアの作曲家ロッシーニの歌劇「シンデレラ」序曲は、艶やかに歌うFgのソロから、弦楽器、木管楽器と軽やかな旋律が続き、Clのメロディーへと引き継がれます。クラシックと聞くと一見お堅いイメージですが、オペラなどの歌劇やバレエの曲はストーリー性や舞台で響くことを想定されているため分かりやすく、知らなかった曲でも楽しめる曲が多いです。
私が最近行った演奏会では、前曲がグラズノフの「祝典序曲」で、華やかでありながら一足早い爽やかな春を感じました。
中曲では、組曲などの複数の曲で構成されたものが多いです。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」やペールギュントの第一組曲の「朝」や「山の魔王の宮殿にて」などは誰もが聞いたことある曲でしょう。これは個人的な意見ですが、中曲がメインよりも完成度が高く、異常な満足度でメインを聴く気力が残っていない、なんてこともたまにあります。オーケストラは聴く側も体力と根気がかなり必要で、寝不足で聞くとメインで爆睡することもあるので、余裕がある時に聞けるのが1番ベストな聴き方です。
メインではその演奏会の主題ともいえる交響曲を演奏します。ベートーベンの交響曲第7番の第1楽章は、映画やドラマなどでメディア化された「のだめカンタービレ」のメインテーマにもなっています。ちなみにおすすめの交響曲は、チャイコフスキーの交響曲第5番です!
運命との格闘、憧れと絶望、凱歌。オケに入ったなら誰もが好きな1曲です。(私も大好きです!特に4楽章!)
チャイコフスキーは4番と6番も有名で、6番は私も演奏したことがあります。「悲愴」と名付けられているこの曲のはじまりは、重低音のハーモニーから疾走感溢れるリズムに変わっていきます。1?4楽章まで走馬灯ののうに人生の最盛期を遡りながら、最後は瞼がゆっくりと閉じ、息を引き取るような空間で終わります。
コントラバスが刻むリズムは、まるで心音のように鼓動が途切れる最後を演出し、沈黙に包まれて終わります。感じるのは、憂鬱か悲哀か、それともまだ微かに感じる音楽の体温か。
ぜひこの楽曲は演奏会で生で聴いて欲しい一曲です。
終わりに
みなさまいかがでしたでしょうか?私もまだまだオーケストラをはじめた身ですので、浅知識ではございますが、言葉では語り尽くせない魅力がオーケストラにはあります。2月も折り返しに入り春を待ち侘びる長期休暇に、オーケストラは聴くのは如何でしょう。
ペンネーム さくらんぼ