おうち時間におすすめの作品二選!
こんにちは!国文学科二年のはるです。
新たな年を迎え少しが過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
冬の寒さや風邪などで体調を崩される方も多く見受けられます。
春はまだ遠く感じますが、桜の香りを待ち遠しく思いながら、厳しい冬を暖かな格好で乗り越えましょう!
さて今回は、寒さで家の中にいることが増えた私が、最近「観た?読んだ」お気に入りの作品を二作紹介します!
(ドラマ?小説)「阿修羅のごとく」
この作品をみなさんはご存じですか?
「阿修羅のごとく」の原作は私たちの大先輩である、実践女子大学の卒業生?向田邦子さんです。これまでにも映画化などがされてきましたが、今年の一月に、是枝裕和監督によりドラマ化されました。(Netflix独占配信)
あらすじ
長女の綱子、次女の巻子、三女の滝子、四女の咲子の四姉妹が主人公で。年老いた父親が不倫していることがわかり、その問題を解決するために四姉妹は頭を悩ませますが、この問題をきっかけに四姉妹それぞれの男関係の悩みや闇が浮かび上がってくる???。
私は、今年の一月にNetflixで独占配信されたドラマで「阿修羅のごとく」という作品を初めて知り、ドラマを見終えた後に原作小説も読了しました。
肉親の不倫をきっかけとして、四姉妹それぞれの男関係や姉妹間の関係性が入り乱れていく模様、そして姉妹の心の内に秘めた黒い想いや執着心などがありのままに表現されています。何より、四姉妹の掛け合いのテンポ感の良さや四姉妹に翻弄される周りの人物たちの描かれ方に圧倒されました!
共感できる赤裸々な感情や、喜劇とも悲劇ともとれる四姉妹それぞれの決断、そして家族の在り方。人間の泥臭さが真正面から描かれている作品です。
(小説)「メメントラブドール」市街地ギャオ
第40回太宰治賞を受賞し、第46回野間文芸新人賞の候補作となった、新人作家の市街地ギャオさんのデビュー作。
あらすじ
主人公の「私」には、いくつかの顔がある。それは、裏アカ男子の「たいちょー」、男の娘キャストの「うたちょ」、Sier企業の院卒若手社員「忠岡」???。いくつものペルソナを持つどうしようもない人間の梅雨明けまでの一か月が描かれている。
冒頭から驚くような文言がつづられ、現代社会をさまざまな観点から描き出している本作。タイトルのインパクトもですが、文中には常に私たちがSNSで目にしたり聞いたりするリアルな言葉が次々と紡がれ、心を突き刺してきます。どの顔も「私」である、という自覚に反したくなるような衝動や、それも愛したいと受け入れる姿勢、自己愛と欲深さと現実とが交差する、今までにないような衝撃を読者に与えてくれる一作です。
ちなみに、冒頭は無料で公開されており試し読みすることが出来ます!
リンクを貼っておくので、ぜひ読んでみてください!
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今回は、完全に私の好みではありますが、二つおすすめの作品を紹介しました!
みなさんも冬の休日に、あたたかいおうちの中でこの二作を楽しんでみてください!
ペンネーム はる