林 篤裕先生
データや根拠に基づいて「考える」ことの面白さを体験してみよう

林 篤裕先生(HAYASHI Atsuhiro)/社会デザイン学科
岡山大学工学部卒業。九州大学大学院総合理工学研究科修士課程修了。博士(工学)。川崎医科大学?岡山県立大学?大学入試センター?九州大学?名古屋工業大学を経て、2025年4月に本学に着任。1998年(10ヶ月間)には、米国とスイスの研究機関に訪問研究員として滞在。幾つかの公的試験の評価委員等を拝命。
Q1. 先生の研究分野は何ですか。その研究を始めたきっかけは何ですか

研究分野は計算機統計学?教育工学?高等教育論です。いずれも統計学が根底にあります。データのあるところに統計ありです。きっかけは大学入学後、コンピュータを自由に使える研究室に入り浸っていたのですが、その研究室のテーマが統計学だったからです。当時はコンピュータで手軽に使える統計ソフトウェアがなかったので、アルゴリズム等を理解しながら先生方と協力してプログラムを作成していました。
Q2. 先生が担当されている授業の中で、学科を決める1年生やゼミを決める2年生におススメの授業は何ですか
今年度着任ですので、おススメと言えるかどうかは判らないのですが、1年前期の「実践入門セミナー」では4年間の大学生活を有意義に送ってもらうヒントを紹介できればと考えています。また、2年前期の「課題解決プロセス基礎」では、興味ある課題に対してどのように取り組めば良いかを一緒に考えていければと思っています。他の授業も含めて受講者には満足してもらえる授業にするべく趣向を凝らそうと考えています。
Q3. 先生のゼミはどのような活動をしていますか。
2026年度から担当を予定しています。ゼミ生には自分の意見を臆せず発言していただき、学生や教員と言った垣根を超えて活発な議論ができる雰囲気にしていければと考えています。
Q4. 先生のゼミでは、どのような卒業論文のテーマがありますか
ゼミは2026年度から担当予定です。まだ構想段階ではありますが、教育をテーマとするデータを統計的に分析するような領域を探っていければと考えています。
Q5. 先生の大学時代の楽しかった思い出は何ですか
アッという間に過ぎた4年間と感じています。興味の持てるものをいろいろと試して楽しみました。工夫を凝らして作成した計算機プログラムや、ひと晩で仕上げた製図、金属棒を旋盤やフライス盤で削って作った拙い文鎮等、どれも良い思い出です。自分の気付かない視点を持った先生や先輩?後輩と意見交換し、多くのことを学べました。クラブ活動はアイスホッケーを始め、得点をゲットした時の爽快感は今でも忘れることができません。
Q6. 受験生に人間社会学部に入学したら、どのような学生になってほしいですか
高校と大学では「学びの形態」が全く異なります。入学すると今までに経験したことのない事項がドワドワと押し寄せてきますが、それらの中から興味を惹いた事項を主体的に拾い出して挑戦し、とことん突き詰めてみてください。勉強に限らずクラブ活動でも、留学でも、選択肢は無限です。「やりたいことを、やりたいときに、やりたいようにやれる」のが大学時代です。この利点を最大限活かした有意義な学生生活を楽しんでください。