美術史実地研究a

美術史を学ぶうえで作品の実物を見ることは何よりも重要です。実際にお寺などに行って、その作品の置かれている状況を知り、どのような大きさなのか、またそこでどのように見えるのか実感することが大切です。その時の感動こそ美術史の醍醐味と言えるでしょう。現地で実際に作品を見ることによって、見学のマナーを知り、作品を見る眼を養い、他の仲間と感動を共有しかつ相互に意見交換することで、作品の見方の幅が広がります。授業は実習形式で、二回ほどガイダンス授業があって、七月第一週頃に、奈良?京都方面に二泊三日の見学旅行を実施します。日本美術史を彩る重要作品を中心に、寺社や博物館?美術館を訪ねます。帰ってから、印象に残った作品についてのレポートを提出してもらいます。仲間と過ごす三日間は楽しいですよ。また一度奈良京都を巡れば、今度は一人でも巡れます。実物を見ると、まずその大きさ感が印象に残ります。授業でのスライド画像でイメージしていたそれと同じかちがうか。こんなに大きいのか(あるいは小さいのか)でビックリということが多いです。その印象を大事にして、作品に入り込んでいって下さい。そして、さまざまな角度から作品に触れ、自ら作った作品イメージが頭の中に固定できれば見学の目的達成です。