人間社会学部 人間社会学科 修了生
司書課程を履修
私は司書課程を履修しましたが、教育現場にも興味があり学校司書コースや教職課程の履修も考えていました。就職先に公共図書館を強く志望していたことや、一つ一つの科目に時間をかけて勉強したいと考えたことから、司書課程のみを選択しました。
受講の際に悩んだことは、学科専門科目との両立です。私は、3分野(社会調査、心理学、日本語教員養成科目)の資格を取得できるように専門科目を履修していました。これらと課程との両立ができるか不安でしたが、卒業までの履修計画や1週間のスケジュール管理の徹底により、丁寧に取り組むことができました。また、専門科目と図書館学の内容を関連付け分野横断的に考えることで、充実した学びになりました。
受講して良かった科目は図書館実習です。なかでも、夏期休業中の公共図書館での実習は貴重な経験になりました。内容は実習先によって異なりますが、本の選定評価や自動車文庫、読み聞かせ等も経験させていただき、座学で得た知識の理解も深まりました。職員の方々からお話を伺い、実例を踏まえ今後の図書館のあり方を考える機会にもなります。選択科目ですが、司書を志望される方はぜひ受講をお勧めします。図書館実習に限らず、各科目では、先生方の図書館勤務のご経験から実践的なお話を伺うことができ、それが就職にもつながっています。
就職活動では、公務員試験を受験し司書職に内定をいただきました。実習や授業で見聞きし体験した内容が実際の試験でも問われ、課程での学びが具体性を持って身についていると実感しました。司書職は狭き門と言われますが、就職活動中も、図書館学課程の先生方が親身になって相談に乗ってくださったので、挑戦することができました。
図書館学課程で得た学びは、情報技術論や経営論、課題解決力、多様な視点でものごとを捉える力など多岐にわたり、どの現場でも活かすことのできる強みになると思います。