文学部 美学美術史学科 修了生
司書課程を履修
私が司書課程を履修した理由は、もともと本が好きで、図書館という場所に魅力を感じていたからです。さらに、司書の仕事について詳しく学べるうえに、資格も取得できるなら一石二鳥だと思い、履修を決めました。
司書課程を履修して良かったことは、司書の仕事内容を深く理解できただけでなく、さまざまな視点から学びを得られたことです。たとえば、「生涯学習概論」ではジェンダーや社会教育について考える機会があり、「児童図書館サービス論」では絵本に関する知識だけでなく、児童向けの選書や紹介文の書き方、ヤングアダルト向けのサービスについても学びました。また、「図書館制度?経営論」では図書館の経営について学びましたが、その内容は企業の経営にも通じる部分があり、経営に関する基本的な知識が身につきました。たとえ司書として働かなくても、こうした知識は日常生活でも役立つと感じています。
一方で、受講する中で大変だったこともあります。私は3年次から博物館学課程も履修していたため、必修科目が多く、両課程の両立には苦労しました。そのため、課題には授業後すぐに取りかかり、早めに終わらせることで、各授業の内容を忘れないよう工夫して学びました。また、図書館と博物館はどちらも社会教育施設という共通点があるため、講義の中でそれぞれの学びが結びつく場面も多く、両方を履修していたからこそ理解が深まることもありました。
卒業後、実際に図書館司書として働く人は限られていますが、この課程で得た知識は決して無駄にはならないと思います。図書館を利用者の視点で捉え直し、より便利に活用する力も身につきます。学ぶ中で新たな発見もあるはずなので、少しでも興味がある方は、ぜひ履修してみてください。